超音波に九ミリの孫朧月      川島謙一

孫俳句はおよそ失敗すると言っていい。可愛さが先立つからだ。
孫俳句に関わらず、自分褒め(自己肯定)や肉親(父、母、子、夫、妻)褒め、先祖褒めはみな醜悪である。
我何ら恥じることなし、千万人と言えど我行かん。
そんな句を見せられても、ご立派ですねというしかない。
この句、孫を超音波で見ている。もちろん愛情が根底にあるが、対象を「もの」として冷静に見ている。そこが魅力。従来の孫俳句を超えている。

           今井 聖「街」83号未来区鳥瞰より

| ■ 街の一句

«  | ホーム |  »