■街の一句 2014.2.16

梅咲いて住宅ローン完済日   森島裕雄


何年も、ときには何十年にも渡って払い続けた住宅ローンの支払いが終る日が来た。

ローンの完済の日の喜びは言うまでもない。

入試合格や子が生まれた喜びに匹敵する新しい現代の喜びである。

時代に連れて景物は変化するが喜びや苦しみの内容も変化してゆく。

もちろん不変の事柄もあるけれど私たちは今の喜怒哀楽にも目を向ける必要がある。

今を詠う姿勢なくしては普遍に通じる道はないのである。

「梅咲いて」が庶民の控え目な喜びを象徴している。

                       今井 聖     
                        1997.3−4「街」4号 未来区鳥瞰より

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