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■街の一句 2013.4.28

 蛇穴を出て地平線ぴんと張る   井上 郁代

 
蛇穴を出づという季語は、蛇がまさに穴を出ようとしているという

 進行形の映像の季語ではないと僕は思っている。

 蛇は追われれば穴に入るし、気配が静まれば穴から出てくる。

 出入りは季節感の問題ではない。

 冬眠が明けて穴から出てくるという

 本意ならばそういう春の空間の喩えだ。

 そういう本意をこの句は広々とした空間の中で捉えている。

 蛇と水平線、二つの線を対照させている。

                          今井 聖

                       これまでの「未来区鳥瞰」選評より

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